街中で 黒髪に黒縁メガネの女性を見かけると 以前は
頭の中を『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』の歌い出しの部分が流れ
「あ。アンジー・・・」
とつぶやいたものですが

今は 黒髪と黒縁メガネの女性とすれ違うたび
「あ、頼さん・・・」とつぶやき
心臓をきゅっとつかまれたような感じがして
頭の中は無音です。

この後遺症、ではなかった、夢想が続いているのは
一緒に映画を観てから まだ日が浅いからか。


が、しかし 有名人を連続して取り上げて
たくさんの人に自分のブログを読んでもらおうなんて
おこがましいです。

というわけで 本日は 無名の人の話を書いてみる所存です。
よろしければ最後までお付き合いください。

アルより

=====

私はカナコ。
まごうことなきレズビアンです。

それまで普通に友だちだった女の子を
ある日突然 好きになってしまう。
何かの拍子に その友だちが至近距離にいることに気づいてドキドキしてしまい
はっと我に返って 自分の節操のなさに より一層ドキドキする。

そんなところが「まごうことなき」と言い切れるゆえんです。


高校のときからの友人、ノリコは
それまで会ったことのないタイプの人でした。

初めて会ったときから どことなく大人びた感じで
吉田秋生の漫画に出てくるようなクールさがありました。

友だちの私から見ても 美人だなーと思います。

でも喋ってみると 見た目と全然違います。
美人の中に 吉本新喜劇やお笑いネタが詰まっています。

友だちになると 顔がどうとかあまり関係なくて
気が合うか 話が合うかというのがポイントになりますが
ノリコとは自然と 気が置けない間柄となっていました。

私は高校生のわりにはマイナーなミュージシャンが好きで
ノリコも偶然 そのミュージシャンを好きだったこともあり
私たちは意外なところで意気投合。

ノリコは「人は人。自分は自分」というおおらかさを
持ち合わせていて
そんな友だちができて 私は喜びました。

学校を出てからも 他の友達をまじえて
ノリコとは時々遊んでいました。


ノリコの結婚が決まるよりも ずっと前の話。

その日も 何人かの友だちと一緒にノリコの家まで遊びに行き
夜に向けて酒盛りをしていました。

ノリコも私もたくさんお酒を飲んだので
ほろ酔いを通り越して かなりいい気分。

一緒に来ていた友だちが皆、帰り
私1人 ノリコの部屋に泊めてもらうことにしました。

ワンルームに1組の布団を敷き
私とノリコは同じ布団に入ります。

このときには 私の酔いは既に覚めていて
別に何も思うところなく 眠りにつこうとしました。

部屋の灯りを消して 布団の中でうとうとしたとき
突然 ノリコが私に抱きついてきました。

ええっ?

びっくりして 声も出ない。

普段 人との接触があまりない私ですが
こんな際には 接触が多かろうが少なかろうが関係ないでしょう。

なんでやろ?なんでやろ?と動揺していると
ノリコが囁きました。

「私、寝るときに何かに抱きついていると落ち着くの」


いや 落ち着かんだろー! 私がー!

このまま抱き枕としての使命を全うするなら
黙ってノリコのやりたいようにさせたらいいのです。
でもこんな状態では 落ち着けと言われても無理です。

仕方ないので私はひと言 ノリコに告げました。

「そんなことされたら・・・私のほうからしかけるよ」

たぶんそんなようなことを言った気がします。

途端にノリコは がばっと 体を引き離して
私に背中を向けました。
そして 何事もなかったかのように寝入ってしまいました。

ドキドキさせられた挙句 すっかり放置され
長年の友に翻弄された一夜。

翌朝。
ノリコは何も覚えていないようで いつもどおり。
私だけが悶々とした気持ちを抱え
後ろ髪引かれる思いで帰りました。


ノリコにはそんな一面があったので
ノリコが結婚前に告白したこと
「そんなこともあるだろうな」と妙に納得できました。

ノリコと関係のあった女友だちのことを 2,3回聞いてみたことがあるけど
なぜだか あまり話したがらないので
もう聞くのはやめました。

その後 ノリコは予定どおり 結婚し
今では小さい女の子のお母さんです。

=====

アルよりひと言。

私も気が多いせいか ふとしたきっかけで
それまで友だちだった人を 好きになってしまい
何日も何ヶ月も悩むことがあります。

その気持ちは たいていは自然消滅するものですが
たまに じとっと心に住みつくことがあり
友だちのひと言で 一喜一憂します。

ごく最近にもそれがあり
本当に振り回される人生だなーと思っています。



(無名の人の体験談より やっぱり映画デートの報告を聞きたいですか?)
にほんブログ村 恋愛ブログ 同性愛・ビアン(ノンアダルト)へ
にほんブログ村




拍手コメントくださった・・・


★Gさんへ
お久しぶりですね。
その名前・・・笑
私もその映画を観たいのですが
あの人はどうでしょうか・・・
ちょっと聞いてみようと思います。
2012.05.31 Thu l アル指定 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

No title
吉田秋生さんの作品に出てくるような女性・・・
美人で、知的で、クールで、凛としたような強さを持っている。
それでいて面白いなんて!
ノリコさん、タイプです!!!

それにしても、ノリコさんと過ごした一夜のアルさんを想像すると
何だか。。。可愛らしいです(笑)

私も中学生の頃、電車通学だったのですが、
一緒に並んで電車に乗っているだけでも
頬が紅くなってしまうほどドキドキしちゃう友達がいました。
今は、その友達はノリコさんみたいに結婚してお子さんも居て、
しかも偶然・・・同じ町内に住んでいます(笑) 何度も引っ越したのに。
今はもう、その辺でバッタリ会っても顔も紅くなりません。残念。
2012.06.02 Sat l ♪ねこ♪. URL l 編集
Re: No title
> ♪ねこ♪さん

♪ねこ♪さんはノリコがタイプですか・・・
カナコはどうでしょう、カナコは?
ってか、ノリコと一夜を過ごしたのはカナコ・・ま、いいけど。

同じ友だちでも どこか他の人とは異なる友だちがいるものですね。
なんでドキドキしてしまうんだろう。
やっぱり、これは・・好・き?
中学生の頃ですか?
その頃の私なら10人くらいドキドキする友だちがいましたよ。
本当に節操のない・・

2012.06.03 Sun l アル. URL l 編集

コメントの投稿












トラックバック

トラックバック URL
http://gozen1ji.blog.fc2.com/tb.php/87-22959189
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)