前回の更新より 日にちがあいてしまったので
少しおさらいを。

珍しくクールなフジタさんからのお誘いを受け
仕事帰りにフジタさんを迎えに行きました。

私のクルマで 遠回りをした挙句
たどり着いた「恋人たちのカフェ」

カウンターに並んで座ったものの
緊張のあまり フジタさんとの距離を遠めにとるアル田。

ところが 喋っているうちに
フジタさん寄りに近づいていく・・・

===

チョコレートケーキを 端から数ミリ単位で切って
少しずつ口に運ぶ。

その合間に 香りを嗅ぎながら
温かいコーヒーを ひと口、ふた口。

私は 最大限ゆっくりと食べ、飲みました。

だって せっかく 恋人たちの集うカフェに来たのだもの。
私の隣りには フジタさんがいるわけだし。

2人きりの時間を長くしたいという気持ちは
きっとわかってもらえるはず。


お店は ほどよい客の入りでした。
混んでいることもなく ガラガラというわけでもない。

隣りにいるフジタさんの声は かき消されることもなく
私の耳に届いてきます。

フジタさんの声を聞いているだけで
私は何だか嬉しくなって ついつい饒舌になります。


「Nさんって こんなこと言うんですよ。意外でしょう?」

「そうなんですね。フフフ・・」

「だからね、私もNさんに○○~って言っちゃったんです」

「アル田さん、積極的ですね」

「ええ、そうですよ。頑張ってますよ」

「Nさんとアル田さん、うまくいったら教えてくださいね」

「いや~、それはなさそうですよ~」

こら、アル田!
適当なことを言うんじゃない!

しかも Nさんに対して「頑張ってます」なんて・・

確かに私は頑張っているが
それはNさんではなくフジタさんの気を引きたいため。

ああ、なんて失礼な・・

この場を借りて Nさんに謝ります。

すみません。
本当にすみません。


Nさんネタ以外の話で
私はフジタさんから仕事に関するレクチャーを受けました。

それはもう 熱心に。
手取り足取りとでもいえるくらい。

フジタさんの話を聞いていると
仕事のできる人は 常日頃から努力しているのだと感じます。

すごいなー、すごいなーと
彼女に対する「憧れ」は途切れることがありません。

そんな すごい人と
2人きりで話せる今は とても幸せ・・・

===

「今、何時ですか?」

フジタさんに聞かれて ハッとしました。

気づけば お店に入ってから
かなり長い時間が過ぎていました。

「あ、すみません! もう出ましょうか」

「そうですね。そろそろ帰りましょう」


私は パタパタと慌ててクルマの運転席に座り
フジタさんが 助手席に座るのを待ちました。

エンジンをスタートさせると
フジタさんが言いました。

「アル田さん、すみません。送り迎えまでさせちゃって・・・」

「いいですよ。彼氏のように送りますから!」

しまった!
同じネタを何度も口にするなんて!

でもフジタさんは 何も気にしていないようです。

「お願いします」と
私に向かって笑いかけました。

「彼氏のように送ります」と言ったものの
頭の中のカーナビは 縮退運転中のアル田。

ちょっと怪しいハンドルさばきで
フジタさんの家のほうへ向かいました。

クルマのオーディオから
私が最近気に入っているミュージシャンの楽曲が流れている。

女性ボーカリストの甘い歌声。
恋してる、愛してる、といったような。


これ、フジタさんには どう聞こえているんだろう?

ぼんやりと考えながら ハンドルを握っていると

「アル田さん」

突然 フジタさんが私の腕をつかんできました。


キ、キーーーッ!!

(実際に 急ブレーキを踏んだわけではなく
 アル田の頭の中で 緊急制動装置が働いたことによるもの)


「・・・!?」

「アル田さん、彼氏のように送ってもらうなら・・・」

「え・・・?」

「私が道を教えますね。そしたら次からも送ってもらえますし」


フジタさんは 私をつかんでいた手をそっと離し
自宅までの道を 詳しく教えてくれました。

それは 遠回りすることなく
スマートに目的地へ到達する道。



(次? 次があると思っていていいのですね!?)
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2013.12.06 Fri l フジタの人事-仕事のできる女 l コメント (4) l top

コメント

No title
ありますよ。

道を教えるのに
腕つかむ必要ないのに

いい感じです。

仕事ができる人は、心をつかむのもうまい。
見習いたいものです。

がんばれ、アル田さん!

あ、私もだ(笑)
2013.12.07 Sat l としやん. URL l 編集
No title
アルさんおひさしぶりです。
お元気でしたか。
風邪でもひかれているのではと心配してました。

フジタさん、Nさんのこと絶対勘違いしてますよね?
そんなのイヤー

アル田が好きなのはフジター
と声を大にして叫びたい。

私が。

2013.12.08 Sun l hiro. URL l 編集
としやんさんへ
初めまして(でしたでしょうか?)

そう、運転中に腕に触られると
必要以上にドキッとしてしまいますね。

> 仕事ができる人は、心をつかむのもうまい。
> 見習いたいものです。

フジタさんの術中にはまるワタクシ。
はまっていたい。

> がんばれ、アル田さん!
>
> あ、私もだ(笑)

としやんさんも 職場であこがれの女子がいるのでしょうか?
頑張ってください!
2013.12.08 Sun l アル. URL l 編集
hiroさんへ
hiroさんもお元気ですか?
このところ、風邪ひく暇もないほどの忙しさです。

> フジタさん、Nさんのこと絶対勘違いしてますよね?
> そんなのイヤー

フジタさんの勘違いは
私の話の持っていき方に原因がありますなぁ・・

> アル田が好きなのはフジター
> と声を大にして叫びたい。
>
> 私が。

あ、ありがとうございます・・
とりあえず恥ずかしいので
小さめの声でお願いします。笑
2013.12.08 Sun l アル. URL l 編集

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