私の仕事は 前にも少し説明しましたが
たとえて言うと 年賀状作成ソフトがあるとして
それに住所録データを入力したり
ソフトを使う人たちからの問い合わせに対応したり
まあ 何でも屋みたいなことをやっています。

内部の人の情報を扱う仕事ですから
知りたくもないのに
今月、結婚して改姓した人なんかがわかります。

あー 「○○さん」から「△△さん」に変わったのね。
あれ? この人 いつの間にか結婚してる。
こっちの人は20代前半かぁ。若いなぁ。


ふーーーん。


ど○○○ こ○○○ 結婚し○幸せ○なり○が○て。

※意訳→どの方々も皆さん、ご結婚されてお幸せにおなりになるのですね

(言葉が粗暴なため 伏字を多用することをお許しください)



私の職場では 結婚すると手当が支給されます。
特別休暇ももらえます。

この 誰でも平等に手にすることのできる権利。

誰でも平等に?


「それは結婚する相手がいてこそ 申請ができるというものである」

(´・ω・`)


わかってます!
わかってますって!


待て待て待て。

中途採用で入ったときに 既に結婚を済ませていたら
申請はできないわけです。

それを考えたら 独り者で入った私には
まだチャンスがある!

まだチャンスが!


「それは結婚する相手がいてこそ 申請ができるというものである」

(´・ω・`)


相手ですって!!


ちょ、ちょっと冷静になろう。

うーん。
相手、ですか?

「アル田さんの好きなタイプって どんな人ですか?」

え!
そりゃもう どんな方でも。

私を好きになってくれる人なら。


===

私、アル田さんも気になるんですよ

言葉を失う私に さらに追い討ちをかけるように
フジタさんは続けて言いました。

「アル田さんのことを いろいろ知りたいの」


そう! そうなんですね、フジタさん!

なんだか こんなシチュエーション、以前にもあったなぁと思いながら
私は しめしめと手をもみました。

もちろん 「しめしめ」という気持ちは顔に出しません。
ここからは 私の独擅場です。

さあ アル田、語り始めますよ。
だって 私のことを知りたいのでしょう?


「あー 私もー!」
隣りの席のスギタさんが 思いっきり挙手をして言いました。

「私も知りたい!アル田さんのこと!」

え!?

「だってアル田さんって 謎な部分が多いしー」
「そうそう、私も知りたーい!」

それまで笑顔で静観していたヒラタさん、シバタさんまで
口々に言い始めました。

「早く しゃべってくださいよー」
「ねえねえ、アル田さんってば!」

わーわー
ぎゃーぎゃー・・・


ちょ、ちょっと待ってください!
こんなにたくさんの人、相手に 私は語れませんよー


フジタさんの「あなたのこと、知・り・た・い・の」という
甘ったるい雰囲気は もはや私の妄想でしかありません。


アル田、沈没。


「わ、私のことを知りたいのなら 誘ってくださいよー」

芸のないアル田。
誘ってください、と弱々しく訴えるだけです。


「あ、そういえば アル田さんと前にお茶しましたね」

フジタさんが冷静に言いました。
1年くらい前に 仕事の話があってフジタさんをお茶に誘った時のことです。

お茶を飲みながら フジタさんは仕事上のアドバイスをしてくれて
お店で3時間くらいしゃべりました。

フジタさんの車で家まで送ってもらう間
運転する彼女を見たかったのに 気恥ずかしくて
前方の景色を見るだけだったことまで思い出しました。

「そうそう、そうでしたね。あの時はありがとうございました」

仕事の顔に戻り フジタさんにあらためてお礼を言いました。

「でもアル田さん、あれっきりで、その後 一度も誘ってくれないんですよね」

フ、フ、フジタさん!
そそそそ、それ、何なんですか、いったい!?

私を揺さぶって どうするつもり?

落ち着こう。
とにかく落ち着こう。


「アル田さんってー、どんな人がタイプなんですか?」
スギタさんが笑いながら 聞いてきました。

ああ、来ましたね。
この手の質問は ですね。
好きな(男性の)タイプを聞いてるのですよね。

「好きなタイプというか・・まぁ、どんな方でも・・
(私を好きになってくれる女性であれば・・・)」

「へぇー、どんな人でもいいんですかぁ?」

「いやまあ、選べる立場でもないので・・」

奥の席からフジタさんが言いました。
「じゃ、Nさんなんてどうですか?」

え?フジタさん?


「そうですよ! Nさん(※)にしましょう!」
スギタさんが後を次いで 断定しました。

(※Nさん・・・職場の頼りになる男性。独身か否か不明)

フジタさんが容赦なく続けます。
「アル田さんとNさん。いいですね。わー楽しみ!」


スギタさん、ヒラタさん、シバタさんが それに加勢します。

「ほんとですね! Nさん、独身だったらいいのに」
「Nさんとアル田さん、今の仕事で関わることも多いですよねー」
「旅行のお土産を そっと手渡したらどうですか?」

わーわー
ぎゃーぎゃー・・・


「いや、私、Nさんとプライベートな話は一切したことない・・・」
私の小さい声は かき消されます。

アル田そっちのけで 

「Nさんが独身かどうかをうまく聞き出し Nさんに近づいていくアル田。
 そんなアル田が気になるNさん。
 お互いを意識しあい やがて・・・」という脚本まで
3人(+フジタさん)によって練られ始めました。


もはや アル田に打つ手なし。


まぁこれは 本来、フジタさんと私 2人だけのディナーだったはずが
5人での食事会になってしまったから 起こりうる事故のようなもので

2人きりのディナーなら きっと素敵な時間を
仕事の引継ぎをしながら 甘いディナーのひとときを
過ごせたはずなのです。

もう一度 初めに戻り
「私、アル田さんのことが気になるんです」
から始めたら
きっと今頃は・・・


食事会の終わり際 フジタさんが言いました。
「私、アル田さんとNさんがどうなるのかが 職場での唯一の楽しみになりそう」

え?フジタさん?


===

実はこの食事会のあと フジタさんと私は同じ電車で2人きりで帰りました。
そこでの話は また次回に。




そういえば 先週のクイズの正解をお伝えしておりませんでした。

【正解】

 『失恋』です。



(今はそんな気持ちではありませんよ)
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「クールな人がクールでないとき」に拍手コメントくださった・・・


★非公開Gさんへ
Gさんも言われたことありますか?
「あなたのことが気になる」って。


★トドさんへ
もし私の書いたことでお気を悪くされたのなら
大変申し訳ありません。
勉強不足でした。
と言いつつ 今日の記事も大丈夫なんだろうかと心配です。

どうぞ今後もご指導ください。



メールフォームからメールをくださった・・・

★Dさんへ
メールありがとうございます。
Dさんのブログ、実はタイトルに魅かれて
何度かお邪魔したことがあります。
すごいですね、先輩!と呼ばせていただきます。
またお邪魔しますね!
2012.09.17 Mon l フジタの人事-仕事のできる女 l コメント (6) l top

コメント

No title
そ、そうきましたか、
ミステリアスなフジタさん。

私、これから時々、
アル田さんとNさんの事を思い出しそうです。
皆さんに応援されてしまい・・・あぁぁぁぁ・・・。

恋愛対象が違う方達との会話のギャップに、
私はいつも「あははは・・・」と乾いた笑いでごまかすのが精一杯です^^;
2012.09.19 Wed l 納. URL l 編集
No title
アルさんの謎の多さもさることながら、フジタさん、なかなか掴めないない方ですねぇ。

そしてみんなのゴリ押しNさん。
三浦春馬似なら私が狙わせていただきますが(`・ω・´)

さてさて、帰りの電車、フジタさんとどんな会話が繰り広げられたのか、楽しみにしております。
2012.09.19 Wed l ハル. URL l 編集
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2012.09.19 Wed l . l 編集
Re: No title
> 納さん

納さんも苦労されているようですね・・・乾いた笑い・・
Nさんと? 思い出さないでください!

勧められても「イヤです!」ときっぱり伝えられず
後で悔いが残ることも多々ありますね。

それにしても 「クール」で「ミステリアス」なフジタさん。
そんなふうに言われると 妄想が肥大化しそうです。
2012.09.20 Thu l アル. URL l 編集
Re: No title
> ハルさん

そうなんです。
クールで仕事のできる人なのは間違いないのですが
なぜだろう、この時は酔ってたのでしょうか??

ちなみにNさんは三浦春馬似ではありませんよ。
残念!
誰に似てるだろう? 明日、よく顔を見ときます。
2012.09.20 Thu l アル. URL l 編集
Re: No title
> 非公開Hさん

人気、というかアレですね。天然記念物扱いですよね。笑

いやぁ、やっぱりフジタさんにとって
単純に楽しみなだけかと思いますよ。
この時はいろいろフジタさんから言われましたが
今は軽くスルーされてますから(と、言いますか、職場で会うことはないので)

そうですね、今度は「掲示板のススメ」でも書かないといけませんね。
でも勉強してこないと書けないわ・・・
2012.09.20 Thu l アル. URL l 編集

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