梅雨の時期になると 問い合わせの電話の数はがくんと減る。

アル田の机上の電話も
4月にギャンギャン鳴っていたのが不思議なくらい 沈黙している。

ああ・・今日も平和だな・・・

問い合わせがなければ 自分の仕事に没頭できる。
うつむいて さっきプリントアウトしたグラフなどを眺める。

少し蒸し暑いが イライラするほどでもなく
うつむいていると 少し眠気が・・・


プルルル・・!

おうっ!で、電話!

アル田がぼんやりしている間に 向かいの席のミヤタさんが電話を取っていた。

あれ? 今のはミヤタさんの電話だったのかな?
オロオロするアル田に ミヤタさんが電話機を指差しながら言った。

「アル田さん!」

「はい~?」

「ごめんなさい、間違えて電話をピックアップしてしまいました」

「いえいえ・・・」

「電話、回しますね」

私が受話器を取ろうとすると ミヤタさんが言った。

「企画課のフジタさんからです」

え!?


「は、はい、経理課のアル田です」

「企画課のフジタです。お世話になっております」

フ、フ、フジタさん!

あわあわと 何を喋ってるのかわからないままに
フジタさんの電話の声を聞いた。

フジタさんの問い合わせの内容は 私の課ではなく
隣りの課が関わる案件だった。

「それは制作課の○○さんに聞いてみたほうがいいですよ」

「そうなんですね。わかりました、電話してみます」

「はい」

「ありがとうございました。 では」

プツン!(電話の切れる音)

( ̄□ ̄;)
え? もう終わり?

クールだ・・相変わらずクールだ、フジタさん・・・

あまりにあっけなく電話が終わったので
アル田、再びうつむいてしまう。

まぁ いつものことなんだけどさー
ちょっとクールすぎるんじゃない フジタさん?

机上の書類をつつきながら いじけるアル田。

時間は容赦なく過ぎ たいした仕事もしないまま退勤時刻となる。

あ、そうそう。
メールのチェックをしとかなきゃ。

パソコンのモニターをじとっと眺めると
フジタさんからの新着メールを発見。

どうせクールな内容のメールなんだろうなー

「経理課 アル田様
 いつもお世話になっております。」

んもぅ、フジタさんったら相変わらずなんだから。
メール文が硬い、硬いわよ。

制作課の○○さんに問い合わせたが
フジタさんの期待する返事はもらえなかったようだ。

それでも私に対するお礼の言葉があった。

「先ほどは電話で失礼しました。
 アル田さんのおっしゃったとおり あの案件はあまりうまくいかないようです。
 お騒がせしました。」

ふむふむと読み進める。

フジタさんは 仕事がうまく回るような工夫をしようと
いつも真剣に考えてるなぁ。

やはりさすがだ。
さすが「仕事のできる女」

それに比べて 私は・・・

モニターから目をそらした。
そして目を閉じ 自分の仕事の至らなさを反省する。

だいたい いつもこのパターン。
フジタさんの仕事に対する姿勢に 自分を比べて猛反省。

私はいつになったらフジタさんのように
「仕事のできる女」になれるのか・・・

しょぼしょぼと目を開けると
不意打ちのように追伸の文が現れた。

「アル田さん、公私ともにお忙しいとは思いますが
 今度仕事帰りにお茶しませんか?」


\(^▽^)/

アル田は 両こぶしを思いっきり天井に向かって突き上げた。


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2014.06.29 Sun l フジタの人事-仕事のできる女 l コメント (8) l top
遠くのフジタさんよりも 近くのヒロタさんに
イジラれ続ける午前1時、いや午後1時。

お昼ごはんを一緒に食べていたヒロタさん(職場の同僚。ひと回り年下)が
大声で言い放ちました。

「シャツインやでぇ。ありえへん!」

シャツイン?
誰が?

よく聞いてみると ヒロタさんが知人の男性に会ったとき
その男性がポロシャツの裾をジーンズに入れていたという
まぁどうでもいい話。

シャツがインしてたからって そんな声高に話すこともないだろうに。
そう思っていると 一緒にお昼を食べていた女性陣が口々に言いました。

「やだね~」
「オタクだよね~」
「ほんま、ありえへんわ~」

その男性が だんだん気の毒になってきました。

ちょっと話題を変えようと ヒロタさんに聞いてみます。

「じゃあ、女性のシャツインはどうなの?」

「いや、ダメっすよ!ありえへん!」

「へぇ~。ブラウスも・・・?」

「や、スーツとかならそりゃいいですよ。でもポロシャツ、Tシャツ、ダメです!」

「え?そうなん?」

「それでベルトなんかしてたら、マジ、ヤバい!」


私は過去にお会いしたブログ会の方々(※)の姿を
一生懸命思い出しました。

※「レズビアンの方々」とも言う

あのとき、あの人はシャツをインしてたような?
ベルト・・・ベルトだってしてたような?
ほら、あの人だってインしてたよね?

え?
でも 全然『オタク』じゃないし!
あの人たちの着こなし、似合ってたし!

オトコのシャツインは『オタク』だが
オンナのシャツインは
必ずしもそうじゃない、とでも言うのか?

これ、ヒロタさんにどう説明したらいいんだろう?

うーん、ヒロタさん、ちょっと違うんだけどなぁ・・・


いっそのこと ブログ会で撮った写真を
ヒロタさんに突きつけてやろうかと思いました。


===

女性の(男性も)皆さん。

シャツインの件、どう思われますか?





(まぁどうでもいい話なんですが)
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2014.06.11 Wed l 今日思うこと l コメント (10) l top
よそ様のブログへ わっかりにくいコメントを付けてしまったため
この場で緊急釈明いたします。

「文明堂カステラ」とは このようなものでございます。
bunmd1.jpg

bunmed2.jpg


ブログ主のT氏およびN氏、ならびに皆様。
わっかりにくくて ごめんなさい。


T氏およびN氏のブログをご存じでない方には
なんのことやら?でしょうから 少し補足しますと
日傘のさしかたについてです。

私、アルはお節介なので
私の大事な人が強い日差しを浴びていたら
そりゃあもう 自分の身を挺してでも大事な人を日差しから守りたい。

その結果 カステラの箱のような構図が展開されます。

どうぞ「下女」と呼んでくださいまし。

話の流れで「日傘をさすのはフェム」と聞き
そうか、私ってやっぱりフェムでよかったんだよね?と再確認する。

「私こそがフェム」論争も 今は懐かし。




(元ネタのブログ、見つかりそうですか?)
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2014.06.04 Wed l 今日思うこと l コメント (8) l top