フジタファンクラブに負けてなるものか!

私には ずっと何年も前からフジタさんを知っているという強みがある!

・・・
とまあ 鼻息荒く始まったわけですが。

フジタさんが私の近くの部署に戻ってきたからというもの
隣りのフロアをのぞき見する日々が続きましたが
私とフジタさんが仕事で関わることがほとんどないため
何事も起こらず ただ毎日が過ぎていきました。

むなしい・・・

仕事で関わることはないのに
アル田の周囲の人々が みな口をそろえて言うのを聞きました。

「フジタさんってすごいよなー」
「フジタさんって ほんま、すごいわよね!」

そのうちに 『フジタさんファンクラブ』なるものが存在するらしいとわかりました。

さすが「仕事のできる女」

本人は謙遜するばかりで 普通にふるまっているのに
少しでも仕事で関わる人には すぐにそのすごさがよくわかるらしい。

私なんて 何年も前から知ってるのに!
ファンクラブなんて存在しないときから知ってるのに!

ま、何年もの間 特に何もなかったとも言えるけど。
私自身が「ファン」であることを もっとアピールすればよかった。

だって仕方ない。
「押しの弱いアル田」で知られている私だもの。

押しの強い人なら こんなときどうするんだろう?

 ※こんなとき=職場で憧れの女性がいるとき
 ※もちろん「仕事において」という意味で


押してみなければ!!

そうだ。ここは思い切って!!

===

ある日。
休憩室に行く手前の廊下で フジタさんと会いました。

「あ、フジタさん」

相当ぎこちない感じで アル田は話しかけます。

「仕事は落ち着いてきましたか?」

「いえ、まだまだ大変です」

「フジタさん、そろそろ息抜きでも・・・」

「そうですねぇ」

「・・してくださいね」

あ、バカバカバカ!
何を言うか、アル田のバカ!

「してくださいね」じゃなくて「息抜きでもしませんか?」だろう。

こんな最大の絶好機を逃してどうする!

フジタさんはニコッと笑って 行ってしまいました。

その場に残されたアル田。

ぼう然。


(おとなしくフジタファンクラブに入ったほうがいいだろうか・・・?)
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2017.05.13 Sat l フジタの人事-仕事のできる女 l コメント (0) l top
自分の癖と言ったらいいのか
習慣と言ったらいいのか。

クルマを横からぱっと見たときとか
ある部分だけが目に入っただけでも
そのクルマの車種を言い当てることができる(国産車に限るが)。

街に出て 通り過ぎるクルマを見ては
「あ、アクア」とか「デュアリス」とか
クルマの車種名が頭に浮かんできてしまう。

今日は今日で
近くのスーパーでレジに並んでいるとき
私の前に男の子を抱っこした女性がいて
その男の子が左手でつかんでいるものを見たとき
「BRZ」という単語が思い浮かんだ。

オモチャですら 私の性(さが)は見逃さなかった。

横から見える長めのヘッドライトとテールまわり。
色から言って 86ではなくBRZ。

お母さん。
いいオモチャを子どもに与えましたね。

私だったら 子どもから取り上げて自分のものにするかも。

===

職場の男子たちと飲みに行きました。

なんと女性は私1人という 稀有な飲み会。

話題が合わないだろうと予想していましたが
まあまあ 職場の話ばかりだったので
そんなに疎外感を感じることもなく
いやいや ふつうに楽しかったです。

どういう経緯だったが フジタさんの話になりました。

「フジタさんファンクラブがあるの、知ってる?」

んああ??
なに、それーーー!?

何人かの男子はうなずいていましたが
アル田はそんなファンクラブの存在 知らんでーー!?

私だけのアイドル♪ と思ってたのに
いつの間にやら でーんと巨大な組織が作られていて
ファンクラブという名のもとに 私を遠くへ追いやろうとする。
(空想)

手の届くアイドルだったのに
ファンクラブに阻まれ
握手券がまったく入手できない。
(あくまで空想)

ファンクラブなんて関係ない。
私はフジタさんを家までクルマで送ったことがあるんだから!

そういえば 先日 職場の同僚のミヤタさんを乗せて
フジタさんの家の近くを通りかかったとき。

「あ、フジタさんの家ってこのへんですよね!」
アル田が自慢げに言うと

「そうそう、先週家まで送ってあげたの、フジタさんを」
ミヤタさんは軽くそう言いました。

ミヤタさんの軽いジャブに打ちのめされるアル田。

フジタさん。
「彼氏のように送ってくれますか」って 私に言ったじゃない。

あれ、誰にでもそう言ってるんですか!?


フジタさんが近くの部署に異動してきて嬉しいものの
私だけの存在でなくなっていくのが感じられて
日々 肩を落とすアル田です。


(「私だけの存在」って・・なんか違うよ、アル田!)
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2016.10.01 Sat l フジタの人事-仕事のできる女 l コメント (2) l top
いつまでも 手をこまねいて見ているだけのアル田ではない!!

とはいうものの・・・

フジタさんが近くのフロアに移ってきてから
話しかけるチャンスをうかがいました。

しかし なかなかそんな機会はありません。

仕事で関わることもほとんどないし・・・

そっと背伸びをして フジタさんのいるフロアの方を見ると
いつもフジタさんは 誰かと話しているか 電話をしているか
とにかく忙しそうにしていました。

席にいないときは 何時間も打ち合わせをしているようです。

あの様子では トイレにいく暇もないのでは・・・?

アル田といえば 頻尿か!と言われるくらいトイレに通っては
洗面台の前で ぼへ~~っと休憩をしています。

この違い。

さすが 仕事のできる女。
人からの頼られ具合も半端ではない。

そして 定時後も。

もしかしたら 偶然 帰る時間が一緒になるかも。
淡い期待を抱いて
ぴょんぴょん飛んで 向こうのフロアをのぞきますが
フジタさんはじっとパソコンのモニタを見ていて
帰る気配が少しもありません。

そういえば フジタさんが帰るところを一度も見たことがない。
どうやら いつも遅くまで残業をしているようです。

すごいな~
毎日 何時まで残業しているんだろう?

フジタさん 休憩はしているの?

フジタさんの体調が心配だが
声をかける機会はやはりない。

そうだなぁ・・帰りの時間に少しなら話しかけてもいいかなぁ・・・

フジタさんに声をかける機会を作ろうと 策士、アル田は考えます。

ある週末。

問い合わせ対応をしていたら すっかり遅くなってしまいました。

こここ、これは・・。
フジタさんに話しかけるチャンスかもしれない。

「あ、フジタさん。もう帰られますか?」

「ええ。アル田さんも?」

「はい、帰ります。偶然ですね、一緒になるなんて・・・」

むふふぅ~と 鼻を膨らませて振り返り
向こうのフロアへ目をやるアル田。

あら?
いない?

つつつっと近づいて フジタさんのデスクを見ると
きれいに片付けられていて 主が帰ったことは明らかでした。

フジタさんが帰ったところを初めて見た・・・

いや、そんなことよりも!

目に見えない力が働いているようだ。

フジタさんとアル田を会わせまいとする 目に見えない力が!





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2016.07.24 Sun l フジタの人事-仕事のできる女 l コメント (4) l top